災害はある日突然起こるものです。だからこそ、いざという時に備えておくことが大切です。
しかし「何から始めればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初心者でも取り入れやすい非常時の災害対策ライフハックを、収納・備蓄・停電時の工夫に分けてご紹介します。
まずはここから!収納と備蓄の基本を見直そう
非常時に備えるうえで、最初に押さえたいのが「持ち出し用」と「備蓄用」の分け方です。
持ち出し用はリュックにまとめて、玄関や避難経路沿いなどすぐに手に取れる場所に置きましょう。緊急時にすばやく行動するための準備になります。
一方、備蓄用はクローゼットや空きスペースなど、多少取り出しにくい場所でも問題ありません。
さらに、水や食料、携帯トイレなどは1か所にまとめず、複数の場所に分けておくのがポイントです。一部が取り出せなくなっても他の場所から補えるため、被災時の柔軟性が高まります。
また、就寝中の地震などに備え、枕元にスリッパと小型ライトを置いておくと安心です。備蓄品は定期的なチェックも忘れずにしましょう。半年に一度は中身を確認し、賞味期限が近い非常食はキッチンへ移動して普段の食事で消費する「ローリングストック法」を取り入れると、ムダなく備えを維持できます。
明かり・食事・通信を確保するためのライフハック
停電や断水が起こると、まず困るのが明かりと食事、そして通信手段の確保です。
明かりには、乾電池式・充電式・ソーラー式のLEDランタンや懐中電灯を用意しておくと安心です。長時間点灯できるタイプを選びましょう。暗くなりやすい枕元や玄関には小型ライトの常備が有効です。
食事の備えとしては、フリーズドライやアレルギー・ヴィーガン対応の非常食を用意しておくと、家族構成に合わせた対応ができます。また、非常用の浄水器があると、雨水や川の水も飲料水として利用できるので安心です。
通信手段では、ソーラーパネル付きモバイルバッテリーやラジオ機能付き充電器が活躍します。停電時でも情報収集ができ、スマホの充電も可能です。
なお、災害時における通信事業者の避難所支援については、2025年7月より大手通信各社が連携して避難所での無料Wi-Fiサービスや充電サービスを提供する体制が開始されており、災害時の情報インフラ整備が進んでいます。
まとめ:小さな備えが大きな安心につながる
災害対策は、大がかりな準備をしなくても、日常生活の中で工夫することができます。
たとえば、衣類を圧縮袋で防水したり、ペットボトルをランタン代わりや簡易手洗い装置に再利用したりするのも効果的なライフハックです。
また、キャンプ用品のバーナーや寝袋なども、非常時に頼りになる道具となります。
ポイントは「すぐに使えること」「すぐに取り出せること」です。
まずはできることを少しずつ、収納の見直しや身近なアイテムの活用から、防災対策を始めてみましょう。
ご自身や家族を守るための第一歩を、今日から踏み出してみてください。